脳梗塞の再発防止に本人、家族が出来ること

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脳梗塞の再発予防

脳梗塞患者(高齢者)の栄養不足を解消するには

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脳梗塞を発症してしまった場合、飲み込みが悪くなる嚥下障害や、麻痺が残って手がうまく使えないために、箸やスプーンがうまく使えずに摂食意欲が低下する、などの理由から、低栄養の状態に陥ってしまう方もいらっしゃいます。
低栄養とは、どんな状態なのか、なぜいけないのか、栄養補給するためにはどうしたらいいか、確認していきましょう。

 

 低栄養ってどんな状態?

医学的に低栄養とは、以下の基準に当てはまるような方は低栄養になっている可能性が高いです。

血液検査の項目の中でアルブミンという栄養状態を表す項目が3.0mg/dl以下

BMI(体格指数)が18.5以下
BMI=体重(Kg)÷身長(m)÷身長(m)で計算します。体重が45kg、身長が160㎝の人はBMIが17.5になります。

3か月で5%以上の体重減少
元々の体重が50kgの人が3か月以内に意図せず、2.5Kg以上体重が減った場合、低栄養の可能性があります。

血液検査は病院に行かないとわからない項目ですが、BMIや体重減少率は自宅でも計算ができるため、普段から確認するようにしましょう。
平成28年度の国民栄養健康調査によると、65歳以上の高齢者のうち、18%は低栄養となっています。つまり、高齢者の6人に1人は低栄養です。高齢者にとっては身近な疾患なのです。

 

低栄養を放っておくとどうなる?

低栄養はただ痩せているだけではありません。感染症や、脱水、皮膚の炎症、骨折などが起こりやすくなり、これらの症状を経て寝たきりになる可能性が非常に高くなります。低栄養は命に係わる可能性もある、重要な問題です。

 

どのくらい食べられていたらいいの?

栄養素の必要量は人によって差がありますが、一般的に主食が150~200g、タンパク質(肉・魚・卵・大豆製品)は片手の平にのる程度、野菜(きのこ・海藻)が両手の平にのる程度が一食分の目安量になります。

これだけを食べていても、腸の働きが悪く吸収できない人やリハビリなどで活動量が多い人は足りない場合もあります。食べているから大丈夫という訳ではなく、検査や体重の変化で確認するようにしてください。

 

食べられないときは、どうしたらいい?

まずは、なぜ食べられなくなっているのか原因を探りましょう。嚥下機能低下により、飲み込みが悪くなっているのか、体内のミネラル不足で食欲不振になっているのか、認知症により食べ物への認識がなくなってしまったのかなど、原因によっては、リハビリが必要になったり、食事の形を変えたりする必要があります。

しかし、どのような原因であっても、特に一番食べることを意識してほしい栄養素はタンパク質です。タンパク質が筋肉の栄養素になるものなので、低栄養の改善には重要です。食欲がない時もタンパク質は食べる、1回で全部食べられない時は食事の回数を増やすなどして対応しましょう。

また、どうしても必要量が食べられない時には高栄養の補助食品を使用することも考えていきましょう。牛乳の倍近い栄養素を摂取することができる飲み物タイプの商品や、ゼリータイプの商品、おかゆや味噌汁に混ぜて使うプロテインパウダーなど、味も形態も様々なものがあるので、自分の嗜好に合わせて試してみてください。

 

まとめ

脳梗塞を発症しないために、その他の疾患にかからないためにも、食事をしっかり摂取することは大切なことです。食が細くなったのは高齢だから仕方ないとするのではなく、体力の変化にも注目して、しっかり対策をとるようにしましょう。

 

ayu ( 管理栄養士 )

病院の食事を作る給食委託会社に就職後、 病院の入院患者様の栄養管理を経て、現在はクリニックにて、栄養指導を行っています。

現在は月に200人近くの方とお話ししており、その方の生活スタイルに合わせた話を行っており、患者さんの多くがリピートしてくださっています。

脳梗塞の発症や再発を防げるように、食生活についての情報提供を行っていきます。

趣味:旅行、食事、スポーツ

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