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味噌のがん抑制効果の検証!ラットを使った実験などの紹介

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大豆と味噌の写真

国立がんセンター研究所の調査結果と広島大学名誉教授の渡邊敦光氏らのラットを使った実験を主に紹介させいていただきます。

 

 

乳がんの抑制効果

国立がんセンター研究所のがん予防などの健康維持増進に役立つ研究の一環としてアンケートをしたものを参考にしています。

味噌汁1日1杯未満しか飲まない人の乳がん発症リスクを1とすると、味噌汁1日2杯の人は0.74、味噌汁を1日3杯以上飲む人は0.6となっています。

1日3杯以上飲む人は40%も乳がんのリスクが軽減されていることを示しています。

味噌汁に限らず大豆製品を良く食べると乳がんになりにくくなるということもわかっています。

別のデータでは

ラットに発がん性物質を与えながら、普通のエサ、10%の味噌入りエサを与え、乳腺腫瘍の発生率を比較しました。

その結果、普通のエサを食べているだけのラットにくらべて、味噌入りのエサを食べているラットは明らかに乳腺腫瘍の発生率が下がっていました。

今度は乳腺腫瘍をすでにもったラットに味噌と抗がん剤(タモキシフェン)を入れて食べさせる実験で乳がん腫瘍は味噌の量が増すと大きくならないことが確認されました。

別の発がん物質を与えた実験でも類似の結果が報告されているとのことです。

 

肺腺がんの抑制効果

肺線がんは肺がんの半分以上を占めるがんです。

発がん物質を投与したラットに普通のエサ、10%の味噌が含まれたエサを食べさせ、肺線がんがどうなるかを観察した実験が行われました。

普通のエサを与えたラットよりも味噌を含むエサを与えたラットが肺腺がんの数が少なく抑えられていました。

発酵初期の味噌では違いがありませんでした。なかでも180日熟成味噌を与えたラットの肺腺がんがより少なく抑えられました。

 

胃がんの抑制効果

国立がんセンター研究所の疫学的調査によると味噌汁を毎日飲む人の胃がんによる死亡率は低く抑えられることが確認されました。

またタバコを吸う人は胃がんのリスクが高くなるのですが、味噌汁を飲む人では喫煙者でも胃がんのリスクが大幅に軽減されていることもわかりました。

ラットを使った実験でも確認されています。

発がん物質を16週間投与し、並行してラットに普通のエサ、食塩入りのエサ、味噌入りのエサを食べさせました。食塩入りと味噌入りの塩分の量は同じです。

食塩の摂取量と胃がん死亡率は相関していて食塩摂取が多ければ多いほど胃がんの発生率が高いという国立がん研究センターのデータがあります。このことから食塩入りのエサでも実験しているのです。

すると、味噌入りのエサを食べていたラットが胃に腫瘍が発生する割合も発生した場合の大きさも小さかったのです。

胃がんを抑制する効果は熟成期間が長いラットのほうが高いことも別の実験で確認されています。

胃がんを発生させたラットに、「発酵初期」「120間熟成」「180日間熟成」の3種類のエサで実験したところ、180日間熟成させた味噌は発酵初期の味噌エサを食べたラットの腫瘍は半分の大きさしか成長しなかったのです。

 

肝がんの抑制効果

発がん性物質を投与し肝臓に腫瘍ができたマウスに普通のエサ、味噌を含むエサを与え、肝腫瘍が52週間の間にどのぐらい肝腫瘍が発現したのかを観察しました。

すると普通のエサでは40個以上の腫瘍ができたのですが、味噌を含むエサを与えたマウスは20個程度と半分しかありませんでした。

放射線で被爆させ肝臓に腫瘍をつくり、その成長を「普通のエサ」、「味噌を含むエサ」のグループで観察した。実験でも同様に腫瘍の発生率が半分以下でした。特にオスの発生率が大幅に下がっていました。

 

大腸がんの抑制効果

前がん病変(がんになる確率が高い組織の異常)を抑制する力と大腸がんの成長をおさえる力があることがラットの実験で確認されました。

3週間にわたり発がん物質を与えながら「食塩を含むエサ」、「味噌を含むエサ」を濃度を変えて与えた場合で、大腸の組織の変化を比較しました。

その結果、食塩を含むエサを食べていたラットよりも味噌を含むエサを食べていたラットのほうが前がん病変が少なかったのです。

しかも味噌の割合が多いエサを食べていたラットほど前がん病変が少なかったのです。こちらも熟成させた味噌のほうがより効果がありました。

もう一つの実験では、がんになってしまった組織の成長が抑制されるかの実験です。

ラットに24週間、発がん性物質を投与し同時に、「普通のエサ」、「発酵初期の味噌を含むエサ」、「180日熟成の味噌を含むエサ」を与え、がんになってしまった組織を観察しました。

その結果、普通のエサを食べていたラットに比べ180日熟成の味噌のエサを食べていたラットの大腸がんは半分程度の大きさでした。発酵初期の味噌エサでは大腸がんを抑制する結果にはなりませんでした。

 

まとめ

味噌は、がんの発症リスクを下げ、がんを抑制する効果が期待できます。熟成味噌がとても有効な結果が得られています。

がんの予防を考えるなら、熟成された味噌を使用することをおすすめします。

 

参考書籍

「味噌力」/ 著者 渡邊敦光 / 出版 かんき出版

 

参考URL

大豆・イソフラボン摂取と乳がん発生率との関係について|国立がん研究センター
https://epi.ncc.go.jp/jphc/outcome/258.html

イソフラボン摂取と胃がんとの関連について|国立がん研究センターhttps://epi.ncc.go.jp/jphc/outcome/2929.html

 

この記事を書いた人

サイト管理人 高橋

父親の再発防止に取り組んでおります。父親の再発防止に取り組むことで、最近は自分の健康も見直していており、とても調子が良いです。

父親が脳梗塞を発症したことをきっかけに、健康・病気に関する本を多数読み、日々の生活習慣がここまで大きく影響するのに衝撃を受けました。またネットで誤った情報もよくある事も分かりました。信頼のおける書籍を何冊も読み、実際の体験も参考に真実と正しい情報の提供を心がけています。

 

 

 

 

 

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