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味噌の健康効果とは【様々な病気の予防効果】

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味噌汁

味噌は栄養価がとても高く健康にとても良い発酵食品です。

古くから健康に良いとされ、「味噌汁は医者殺し」「味噌汁は朝の毒消し」「味噌汁は不老長寿の薬」などのことわざがあります。

発酵によって大豆よりもさらに栄養価が高くなっているそうです。必須アミノ酸がすべて含まれていて、ビタミン、ミネラルも豊富、脂肪酸も含まれていています。食物繊維も含まれています。

栄養価が高いだけでなく酵素による分解で消化吸収されやすくなっているそうです。

さらに味噌が血圧の上昇を抑え脳卒中や心筋梗塞などの予防に役立つことが広島大学の研究で明らかになりました。

味噌もいろいろありますが、米味噌よりも豆味噌が栄養価が高いです。しかし国内で製造されている80%が米味噌だそうです。

豆味噌というと通常は愛知県で作られている八丁味噌を言うようです。

味噌には塩分の影響を緩和する物質が含まれており、熟成みそは特にその効果が強いと広島大学の研究者が述べています。

 

高血圧の予防・改善

高血圧のイメージ

日本人の生活を4年にわたって調査した研究があり、35歳~89歳で血圧が正常な男女445人に対して行った食生活と高血圧のリスクの調査があります。

この調査では味噌汁を1日2杯以上飲む人はそうでない人と比べて高血圧になるリスクは0.18倍という数値になっています。

ラットを使った実験でも血圧を下げるはたらきが確認されています。

高血圧のラットに水やみそ抽出物(味噌から塩分を除いたもの)を与えて血圧の変化を確かめたところ、みそ抽出物を与えた1時間後くらいから血圧が下がり始めました。

(広島大学名誉教授の渡邊敦光氏らによる実験)

農林水産省食品総合研究所の河村幸雄室長らのラットを使った研究によっても高血圧ラットにみそ抽出物を投与した結果でも、血圧が下がることが確認されています。

2018年5月に放送された「味噌(みそ)から発見!美容パワー」の番組内で、味噌を毎日大量に食べている32歳の女性の血圧などを調べていました。

毎日100gぐらいで多い時は200gも食べているとのこと。味噌だけで塩分量は12g多い時は24gということになります。

その検査結果は驚く内容で、血圧は、107/71mmHgと正常値でした。

血管年齢は20代後半で、実年齢よりも若く非常にしなやかな血管だと検査した医師に言われています。

参考:https://www.nhk.or.jp/beautyscience-blog/2018/121/296638.html

 

味噌の何が高血圧を抑制するのか

大豆に含まれるたんぱく質が血圧の上昇を抑えることが複数の研究で確認され、学者の間でよく知られているそうです。

試験管内の実験ではメラノイジン(味噌の褐色色素の成分)がACE(血圧を上げる酵素)の働きを阻害することが確認されています。

イソフラボンに関しては、国立がん研究センターによると、大豆製品のイソフラボンでは血圧を下げるはたらきが確認できませんでした。しかし、発酵大豆製品(味噌、納豆など)のイソフラボンに血圧を下げるはたらきがあることが確認されました。

https://epi.ncc.go.jp/jphc/outcome/7960.html

高血圧の予防・改善のために味噌汁を控えるのはあまり意味がないようです。

 

脳梗塞・心筋梗塞

循環器病やがんになっていない40~59歳の男女約4万人を追跡調査した結果、大豆を良く摂取している女性に脳梗塞・心筋梗塞の発症リスクが低かったことが確認されました。

男性に関しては残念ながら有意な結果が出ませんでした。

大豆とイソフラボンが循環器疾患のリスクを下げるのではないかと考えられているが詳細はまだよく分かっていません。

大豆を週に5日以上の頻度で食べる人と、0~2日の頻度でしか食べない人では前者の人のほうが脳梗塞のリスクは0.64倍、心筋梗塞のリスクは0.55倍、循環器疾患で死亡するリスクは0.31倍と低いことが確認されました。

味噌汁や他の豆類でも弱いながら同様の結果に脳梗塞、心筋梗塞、循環器疾患で死亡リスクが低いことが確認されました。

参考:https://epi.ncc.go.jp/jphc/outcome/308.html

そのほか、ラットを使った実験で大豆が脳卒中のリスクを軽減することが確認されています。

実験用の遺伝的に脳卒中になりやすいラットを何世代も交配させて生まれた脳卒中で必ず死ぬラットを使いいろいろなエサを与え寿命にどう影響するかを観察しました。

「普通のエサ」、「大豆タンパク入りのエサ」、「マグネシウム入りのエサ」、「カルシウム入りのエサ」、「大豆タンパクのエサ+マグネシウム+カルシウム」の4種類です。

その結果、普通のエサよりも他のエサすべてで寿命が延びました。さらに「大豆タンパクのエサ+マグネシウム+カルシウム」で、大きく寿命が延び、生存率が0%になるまでに2倍の日数になりました。

大豆・味噌には大豆タンパク、マグネシウム、カルシウムが含まれています。

他にもラットを使った研究で味噌を食べたラットは食塩単独で食べたラットに比べ脳卒中で死亡するまでの時間が延びることが実験的に確かめられました。

( 参考:味噌力 著者:広島大学名誉教授 渡邊敦光 )

 

糖尿病の予防

糖尿病のイメージ

台湾で行われた閉経後の女性を対象にした実験では、大豆イソフラボンを継続的に摂取した人は血糖値が85%に低下し、インシュリンは67%まで減少したという結果になりました。

国立がん研究センターで行われた実験では40~69歳の男女約6万人を5年間追跡した調査した結果、肥満・閉経後の女性に糖尿病予防の可能性を示唆する結果がでました。

男性に関しては有意な結果が得られませんでした。

この調査はアンケートによるもので、実際の摂取量を正確に判断することは難しく、あくまで参考値にすぎないとのことです。

しかし、実験研究で大豆製品やイソフラボンがインスリン感受性を改善することがわかっています。

動物実験では、耐糖能(血糖値を正常に保つためのブドウ糖の処理能力)を改善することや抗糖尿病作用をもつことが示唆されています。

味噌では褐色色素のメラノイジンに食べ物の消化速度を遅くする効果があることが確認されています。

ある実験ではジャガイモのだんごにメラノイジンを混ぜたものと混ぜてないもので、消化率を3分間の咀嚼で比べてみたところ、メラノイジンを含んだだんごは通常の70%しか吸収されませんでした。

食後の血糖値が急激に上がるのを防いでくれ、インシュリンを分泌する膵臓の負担を和らげ、糖尿病の予防につながります。

 

整腸作用・便秘解消

便秘のイメージ

腸内環境を整えるには腸内細菌のバランスが大事です。善玉菌を増やすことが望ましいのです。

善玉菌を増やすのに乳酸菌を摂取することが良い方法です。

ラットを使った実験で、味噌の褐色色素のメラノイジンが腸内の乳酸菌を増やすことがわかりました。しかも数十倍に増えていました。

そして腸内環境が良くなったラットは排便もスムーズになり、エサが腸内に留まる時間を調べたところ、メラノイジンが5%含まれるエサを食べたラットは、含まれないエサのラットよりも便が腸に留まる時間が4分の3になり、さらにメラノイジン10%のエサでは半分近くになりました。

また、大豆に含まれるレシチンにはデトックス作用があり体内の毒素を排出して便秘解消に役立ちます。

そのほか、味噌は食物繊維も豊富に含まれていて便秘の解消に役立ちます。

 

味噌のがん抑制効果

国立がん研究センターによる調査や広島大学のラットによる実験で味噌ががんの抑制効果が確認されています。

乳がん、肺腺がん、胃がん、肝がん、大腸がんについて、味噌によるがんの抑制効果が確認されており、がんのリスクを軽減することに期待ができるとされています。

 

こちらのページで実験などを詳しく紹介しています。
>> 味噌のがん抑制効果の検証!ラットを使った実験などの紹介

 

味噌が放射線から身を守る

ラットを使った実験で放射線から細胞を守ることが確認され、原爆の被爆者で味噌を食べていた人が被曝の影響が少なかったエピソードがいくつかあり、味噌が放射線から身を守る可能性が期待されています。

味噌の何が有効かは詳しくはわかっておりませんが、どうやら味噌の褐色色素のメラノイジンが大きく関係している可能性が高いようです。

 

こちらのページで実験やエピソードを詳しく紹介しています。
>> 味噌が放射線から身体を守る?実験やエピソードを紹介

 

味噌に含まれる様々な栄養素

必須アミノ酸すべて含まれています。

ビタミンについては「B1・B2・B6・B12・E・K・ナイアシン・葉酸・パントテン酸・ピオチン」が含まれています。

ミネラルは「ナトリウム・カリウム・カルシウム・マグネシウム、リン・鉄・亜鉛・銅・ヨウ素・セレン・クロム・モリブデン」が含まれています。

そのほか、一価不飽和脂肪酸、多価不飽和脂肪酸、食物繊維などが含まれています。

出典:http://miso.or.jp/museum/knowledge/effect/

 

参考書籍

「味噌力」/ 著者 渡邊敦光 / 出版 かんき出版

 

参考URL

みその効用|みそ健康づくり委員会
http://miso.or.jp/museum/knowledge/effect/

「味噌」には高血圧を抑える効果が|ニュース|糖尿病ネットワーク
https://dm-net.co.jp/calendar/2018/028097.php

 

この記事を書いた人

サイト管理人 高橋

父親の再発防止に取り組んでおります。父親の再発防止に取り組むことで、最近は自分の健康も見直していており、とても調子が良いです。

父親が脳梗塞を発症したことをきっかけに、健康・病気に関する本を多数読み、日々の生活習慣がここまで大きく影響するのに衝撃を受けました。またネットで誤った情報もよくある事も分かりました。信頼のおける書籍を何冊も読み、実際の体験も参考に真実と正しい情報の提供を心がけています。

 

 

 

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