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味噌が放射線から身体を守る?実験やエピソードを紹介

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味噌汁

 

放射線は原子力発電所などの事故による被曝が思い浮かびますが、実は私たちの身近に放射線はあります。

自然界に放射線があり、そこで育った食材にも放射線があり、誰でも被曝しているそうです。

しかし、微量の放射線は逆に生命に必要といわれています。

そんな身近にある放射線から身近にある味噌が守ってくれるというのです。

 

 

医療用被曝が心配

CTスキャンのイメージ

X線検診や、CTスキャンなどによる被曝です。

医療被曝を除いて1ミリシーベルトなら健康に影響はないとされています。しかし、医療被曝の数値が大きいので不安に感じます。

歯科検診は高くて3ミリシーベルト、胃のX線集団検診は1回0.6ミリシーベルト、胸部X線は1回0.05ミリシーベルトですが、胸部X線CTスキャンの場合は1回で6.9ミリシーベルトにもなります。

CTスキャンを繰り返し受けると、放射線の被曝が増え、がんの発症リスクが高まるという指摘があります。

しかし、病気の発見など大きなメリットもあるという側面もあります。

 

放射線の影響は自覚がない

私たちの身近にある医療用被曝のような自覚のない被曝で怖いのが、20年、30年という潜伏期間を経た後に深刻な障害が現れる場合があることです。

造血機能障害、がん、白内障、寿命の短縮などを引き起こすそうです。

さらに放射線はDNAを傷つけ、被曝後に子供をつくった場合、次の世代への影響も心配されます。

 

味噌を摂取したマウスに放射線を浴びせた実験

味噌のイメージ

放射線を浴びる前から味噌を食べていると障害が緩和されることがマウス実験で確認されました。

マウスに十分な量のX線照射を行い被曝させました。

小腸で実験が行われました。小腸の細胞分裂がとてもさかんでどんどん新しい細胞に生まれ変わり実験に適していたという理由で小腸にしたようです。

小腸のひたすら増殖を続けている腺窩という組織を観察しました。

放射線を浴びると増殖がストップしてしまいます。古い細胞が死んでも新しい細胞はほとんど生まれず、腸が痛んでいきます。

しかし、味噌を含んだエサを1週間食べたマウスは、通常のエサのマウスよりも多く再生が確認されました。

 

味噌の熟成度によっても結果が違いました

仕込みから2~3日後の味噌、120日間熟成させた味噌、180日間熟成させた味噌の3種類で実験したところ、熟成させた味噌ほど細胞の再生の数が多かったのです。

 

味噌が放射線に有効かの症例・エピソード

人体に対して有効かどうかは、疫学的な症例があり、有効だという可能性がとても高いです。

長崎で被爆した秋月辰一郎医師のエピソードがあります。

秋月医師は1940年に長崎医科大学放射線医局の助手に就任し、4年後に浦上第一病院の医長になった方です。

秋月医師は結核を食事療法で治した経験から結核診療所で食事療法によって患者の世話をしていました。

この病院は1945年8月9日に落とされた原爆の爆心地から、わずか1.4キロメートルのところにありました。

秋月医師をはじめ職員や患者は、建物の中にいたものの、相当な量の放射線を浴びたことが想定されます。

被曝し最初に秋月氏たちが食べた食事は、梅干し入りのおにぎり、カボチャの味噌汁でした。カボチャは外の畑でまる焦げになっていたので、焦げたところを除いて使ったそうです。

その後、畑にはナスがよくなっていたので、味噌汁によく使っていたそうです。

放射能に汚染された野菜を毎日食べていたのです。今考えるととても恐ろしいことです。

被曝当時、薬の調達もままならず患者の健康を守るには玄米と味噌に頼るほかないと決意したそうです。

秋月氏は、患者の救助、付近の人々の治療にあたった職員に、原爆症が出ない原因のひとつはワカメの味噌汁であったと確信していると著書に記しています。

そして、この記事の参考資料「味噌力」の著者で、広島大学名誉教授の渡邊敦光氏が2006年にその後の聞き取り調査をしました。

秋山氏は89歳で亡くなられていましたが、妻のすが子さんは94歳で健康でお元気だったそうです。

すが子さんのほか、存命している病院関係者に聞き取り調査をしたところ、その聞き取りの範囲内では原爆症を発症した職員はなく、がんで亡くなった方もいなかったそうです。

その他にも書籍「味噌力」には、味噌汁を飲んだり食べていたりして被爆後、原爆症を発症せず、長寿を重ねた方のエピソードがいくつか紹介されていました。

 

味噌の色素メラノイジンの可能性が高い

赤みそ白みそ

味噌の何が放射能に効くのかを実験したところ、味噌の褐色色素「メラノイジン」の可能性が高いことがわかりました。

実験はマウスにX線を照射し、小腸の腺窩という組織の再生を観察しました。

エサに0.1パーセントのメラノイジンを含むエサを1週間食べたマウスと普通のエサを食べたマウスで観察したところ、メラノイジンを含んだエサを食べたマウスでは、明らかに小腸腺窩の再生が活発になることが確認されました。

味噌の力はメラノイジンだけではないらしいことも他の実験で考えられるようになりました。

 

参考書籍

「味噌力」/ 著者 渡邊敦光 / 出版 かんき出版

 

この記事を書いた人

サイト管理人 高橋

父親の再発防止に取り組んでおります。父親の再発防止に取り組むことで、最近は自分の健康も見直していており、とても調子が良いです。

父親が脳梗塞を発症したことをきっかけに、健康・病気に関する本を多数読み、日々の生活習慣がここまで大きく影響するのに衝撃を受けました。またネットで誤った情報もよくある事も分かりました。信頼のおける書籍を何冊も読み、実際の体験も参考に真実と正しい情報の提供を心がけています。

 

 

 

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