普段、あまりいびきをかかない祖父の話です。二世帯住宅の一階に祖父母が住み、二階に父母と私が住んでいます。
よく父は一階で晩酌をしたり、私がちょこちょこ話し相手をしに行ったりしていたのですが、ある日、一階に下りたら祖父が食卓に座りタバコを指に挟んだまま、居眠り!
全く危ないなぁーと、私はたばこを消してあげ二階に戻りました。父に笑い話し的に今あった事を話していると、何か気になったのか父も一階へ下り祖父の様子を見に行くことに。
救急車を呼ぶ
父は、救急隊で働いていた経験もありピンとくるものがあったのでしょう。食卓の椅子に座ったまま寝るなんて、まずない。しかも、たばこを吸っている途中。
父は、祖父のいびきを聞き、これはまずいと判断し、救急車を呼びました。 祖母も何がなんだかわからない様子でした。
私も、なんだか怖くなったのを覚えています。
そのまま祖父は入院しました。脳梗塞でした
翌日、お見舞いに行くと何をしゃべっているのか全くわからず、ろれつが回らない様子でした。それにも関わらず、私にタバコをよこせ!というようなジェスチャーをしてきました。いやぁ、無理でしょう・・
自覚が全くないようでした。
元々、たばこ、お酒は毎日でした。
血圧が高く、血圧の薬を飲んでいることは知っていましたが、まさかこんなに突然に脳梗塞になるなんて思ってもいなかったので、正直驚きました。
しばらく車椅子で屋上を散歩したりしていましたが、気性が荒い正確もありどうやら日中、病室で大きな声を出したり暴れたりするらしく、ベッドに縛られたりしていました。
かわいそうでしたが、周りに迷惑をかけてしまうし怪我をする恐れもあるので仕方がないことです。
その後、病院が代わり段々と暴れることもなくなり静かに亡くなりました。
祖父が亡くなり一年もしない間に祖母が買い物途中で股関節を骨折してから、段々とボケはじめ・・
どうやら、転んだ時に頭も打っていて脳梗塞を起こしていたようです。
その事は私は後から聞きましたが・・
祖父と同じようにベッドに縛られて、骨折が治ったものの、ボケが進み老人施設に入ることになりました。段々と私のことがわからなくなってきているのがわかりました。
ちいさい頃からおばあちゃんっ子だったので、忘れられてしまうのがすごく寂しかったです。
脳梗塞は、家系的なものもあると聞きます
今、父は、血圧の薬を飲んでいます。祖父に似て毎日、お酒を飲みタバコを吸います。
父も、同じようになるのかなと思うと寂しく感じますが、本人に身体に気を使うように言っても聞く耳を持ちません。
脳梗塞になる本人も辛いですが、介護をする周りも大変だということをこの何年かでつくづく感じました。
防げる病気であるなら、日頃から注意をしながら生活をすべきなんじゃないかなと私は思います。