母の話です。一緒に焼肉を食べに行った日の事です。
その日は、母がなんだか頭が痛いというのでじゃ今日はやめる？と聞いたら育ちざかりの私の子供達が焼肉を楽しみにしていたという事もあり、母は軽い風邪だと思う大丈夫というので計画を変えずに焼肉を食べに行きました。
焼肉を食べていたら、いつもと違い顔がおかしく、顔が少し痙攣してきた
焼肉を食べながら腕が痛い腕が痛いと言います。痛いのは頭でしょ？と聞くとそうだっけ？と言うのでなんかボケてきたなと思ってました。
そういえば、この間は私と待ち合わせした事を忘れて別の場所にいた事があり脳の検査をした方がいいんじゃない？なんて話をしていてふと母の顔をみたらなんだか美川憲一さんのような片側だけ口角が上がっているような顔になっていました。
ビックリして子供達にばあばの顔いつもと違くない？と聞いたらいつもは鈍い長男でさえ、顔が引きつってると気付きました。母は、自覚がなくもくもくと焼肉を食べていましたが、だんだん母の口角の上がっている方のホッペがブルブルと動きはじめました。
私はこれは脳のなんかの病気の前兆だと思い、大丈夫だという母を無理やり連れて帰りました。
前に脳梗塞の前兆は、ろれつがまわらなくなるとテレビで観ました。けれど母は、言葉はハッキリと出ていたので救急車を呼ぶほどではないかなと思い、さらにお盆だったのでやっている病院もなかったので、主人に了解をとり今夜は我が家てお世話する事にしました。布団に寝かせて頭を冷やしていたらだんだん顔も元に戻りました。
お盆明けに脳外科に連れて行きました。検査の結果はひどい動脈硬化でした。顔のひきつりは脳梗塞の前兆で動脈硬化がもっと進むと脳梗塞になると言われました。前兆に気づいて病院に来たことを医師に褒められました。
それから脳梗塞の予防で血液がサラサラになる薬を飲みはじめ、医師のアドバイス通り水を良く飲み、散歩をしました。
高齢者なのでなかなか散歩も距離はあるけないけれど、頑張っていました。ちなみに、頭の痛みは、冷しても意味はないそうです。それから1年間ずっと月に1回脳外科に通って経過をみました。
しかし、また夏が来て母に異変がおこりました
いつもおしゃべりな母がなんだか無口でどうしたの？と聞いたら言葉がうまく思いつかない感じになるというのです。
ちょうど脳外科に行く日でした。脳外科の日は、いつも私と一緒に行くので今日が具合悪くてちょうど良かったねなんて話をしてました。
検査が終わり話を聞いたらビックリしました。母は脳梗塞になっていたというのです。ただ、クルマで例えると本線ではなく脇道が脳梗塞になったようで、言葉が出なかったり、頭の痛みや腕の痛みはあっても倒れたりはしませんでした。
入院することなく薬をもらって帰りました。
脳梗塞は一度やったら終わりではなく何度も繰り返すそうです。あれからずっと月に1回脳外科に通っていますが、また夏が来るので注意したいと思っています。