脳梗塞の再発防止に本人、家族が出来ること

血液さらり

脳梗塞体験談集

自覚症状がない隠れ脳梗塞を多数発見した体験談

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実家の母は、当時78歳でした。日々頭痛はする物の脳梗塞を疑わせる症状は全くありませんでした。あまりも頭痛が酷い時に脳外科でMRIを年に1度程は毎年していましたが、医師の診断は「大丈夫」ですの一言でした。その言葉に本人も家族も安心していました。

脳外科を受診して下さいと言われた

母は、耳が悪く長年の耳鳴りと不快さに悩まされていました。耳鼻科で定期的に聴力検査をしていました。ある時、耳鼻科の先生に年々の右側の聴力が低下して来ているからもしかしたら耳の骨の部分に良性の腫瘍があるかもしれないので1度脳外科を受診して下さいと言われました。

本人も家族も腫瘍と聞きびっくりして早速脳外科に行きました。その時に以前受診した脳外科よりも距離的には遠くなりますが、別の脳外科の方が評判が高く患者数も多かったのでそちらを受診する事に決めました。

母も私も毎年ちゃんとMRAの画像診断を受けているので半信半疑でまさかと言う気持ちでいっぱいでした。

初めて受診した脳外科は、年配の先生で少し怖い感じでした。MRAに加えてMRIの両方を受ける事になりました。

そして当時は大丈夫だと思われていた血圧が上が180程あることが分かりました。血圧の診断だけでも「いつ脳梗塞を起こしてもおかしくない状態です。」と言う診断でした。
しかし定期的に通院している内科では、上が140代や150代の事が多かったため降圧剤を飲むリスクの方が怖いという診断を受けていたのも事実です。その事を脳外科医にお話しすると「その内科の先生は、高血圧の怖さを分かっていない。」との事でした。

隠れ脳梗塞

検査をして4日後にすべての画像処理が終わり診断が出ました。
見せられた母の頭部の画像には、白い無数の小さな点がたくさんありました。「隠れの脳梗塞」でした。以前テレビで「隠れ脳梗塞」の事をやっていたので一目でそれだと素人の私自身にも分かるような状態でした。

「大きな脳梗塞を起こさずに過ごせたのが奇跡です。薬でコントロールして予防するしかありません」という診断でした。本人には全く自覚症状がなく高齢ながらに普通に暮らしていたので母に限ってまさかという気持ちで一杯でした。

処方された薬は、首の部分にもコレステロールの固まりであるプラークが見られた事から血液をサラサラにする薬と一番弱い降圧剤でした。後は、年に一度の定期的な画像診断を受ける事を指摘されました。

何よりも怖いと親子で感じた事が、医師により判断能力が違い過ぎる事です。あのまま「大丈夫です。」や「血圧降下剤のリスク」を信じたままだったらどうなっていたでしょう。

セカンドオピニオンの必要性が問われる時があります。本当に私自身も時には、かかりつけ医ではなく別の医師の診断結果を聞いてみる事の有効性を感じました。
そしてあの時耳鼻科の先生が脳外科の受診を勧めて下さった事に親子で感謝しています。

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