脳梗塞の再発防止に本人、家族が出来ること

血液さらり

脳梗塞体験談集

近所づきあいしよう。脳梗塞の兆候があれば病院へ

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父が脳梗塞になったのは、今から10年前の日曜日になります。

父は弟と2人暮しで、その日、弟は既に仕事に出てしまった後でした。
父は地区の役をいくつか引き受けていたので、近所の人が顔を出すことが良くありました。その日もたまたま、そんな日でした。

父は起きてから体の片側が痺れていて動かしにくいと感じていたようです

でも、見て見ぬ振りと言いましょうか、まあいいかという感じでそのまま過ごしていたようです。ただ、体調が悪いみたいだから明日医者にでも行くかなーとボンヤリ思っていたようです。

昔の人なので、休日にわざわざ病院に行くのなんてよっぽど具合が悪い人だけで自分なんか行ったら迷惑だわ、くらいに考えていたのだと思います。

家に1人なので起きてから誰に話しかけるでもなく30分ほど過ごしていた時、来客がありました。父に仕事の話をしに来たご近所の方です。
うまく歩けない気がする父は、それでも玄関に出て仕事について話そうとした時、相手の方が血相を変えたそうです。
どうしたの!呂律回ってないよ!何かあったの?!
父は起きてから体の半分が痺れている事、このままなら明日にでも医者に行くかなーと考えている事を伝えたそうです。

血相を変えたご近所の方は、今すぐ行くよ!準備して!車持ってくるから!!と父に無理やり準備をさせ車に乗せてその場ですぐ救急病院に連れて行ってくれたらしいのです。
結果は脳梗塞で、血液を溶かす薬の投与をしてもらったようです。

ひと月ほど入院をしたのですが、父は今でも元気です

自分で自転車に乗り車を運転し、散歩に行き、料理もします。
当時の私はそばに居られる状況でなかったので、お見舞いに数回行くことが精一杯。頻繁に通ってくれたのは兄嫁でした。
ただ、その日の状況を考えてみるに、私にしても兄や兄嫁にしても果ては一緒に暮らして居た弟にしても、父の状況に気づく事は物理的に難しい状況だったのは間違いありません。

本当にその日にたまたま、近所の人が朝早い段階で訪ねて来てくれて早い処置ができ、今でも元気に過ごせているのだと思います。これは本当にたまたま偶然がそこに重なっただけでしかなく、それでも、その偶然があったからこその現在です。

もし父に頻繁な近所づきあいがなかったら。訪ねて来た人が積極的に病院に連れて行く人でなかったら。たらを考えると本当に運が良かったとしか思えないですよね。

普段から近所の人と良好な関係を気づいておく。万が一の時にはその関係が大きな威力を発揮してくれるという、とてもいい例になったと思います。

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