お酒が好きな人にとっては脳梗塞の予防につながるお酒なんて聞くとすごく嬉しく思いお酒を飲むことへの罪悪感がなくなります。喜んで飲む光景が頭に浮かびます。しかし、飲みすぎてはダメですよね。
適量はアルコール15ミリリットル~20ミリリットル。それ以上は飲めば飲むほど脳梗塞を発症するリスクが高まるというデータがあります。
アルコール摂取量と死亡率との関係
アルコール摂取量の1はアルコール15ミリリットル
「Boffetta P, Garfinkel L: Epidemiology 1990;1:342.」より (米国がん学会)
脳梗塞に関連の深い「脳血管障害による死亡」と「虚血性心臓病による死亡」の項目をピップアップしてグラフにしております。
しかし、アルコールの分解能力の違いや年齢や体重もあり個人差がありますので、あくまで参考の値として捉えてください。
アルコール適量 早見表
アルコール度数から代表的なお酒の一般的な度数を元に適量を計算してまとめました。
厚生労働省が公開している計算式を元に算出しております。純アルコール度数20度で計算しております。
ビールの適量
度数 | 容量 |
3度 | 833ml |
4度 | 625ml |
5度 | 500ml |
6度 | 416ml |
ワインの適量
度数 | 容量 |
8度 | 312ml |
10度 | 250ml |
12度 | 208ml |
14度 | 178ml |
焼酎・日本酒の適量
度数 | 容量 |
15度 | 166ml |
20度 | 125ml |
25度 | 100ml |
30度 | 83ml |
ウイスキーの適量
度数 | 容量 |
35度 | 71ml |
40度 | 62ml |
45度 | 55ml |
50度 | 50ml |
ワインが脳梗塞の予防に期待
ワインはテレビや雑誌で取り上げられたこともあり、脳梗塞の予防に有効だいうのは有名ですね。動脈硬化を抑制する効果があることが臨床的に証明されています。血管を柔軟にし、血圧の改善、脳梗塞の予防につながります。ポリフェノール、レスベラトロールが良いということですが、白よりも赤が非常に豊富に含まれていてるので、赤ワインのほうが良いということですね。
ワインはアルコール10%ぐらいですのでアルコールが強めですよね。父親は1回目の脳梗塞の時は再発の予防に良いということで赤ワインをよく飲んでいたのですが、再発し、2度目の脳梗塞は海馬が一部壊死したことで、ワインのことはすっかり忘れていました。1年ぐらい経って、知人から聞いて思い出したようで、ワインを飲むのですが、それまで毎日ビール1缶を飲んでいたのですが、赤ワインをコップ1杯飲んで、顔が真っ赤になっておりました。分量的には良いのですが、飲み方が悪かったですね。一気に飲んでしまうよりも少しずつ飲んだほうが良いと思います。
酸化防止剤無添加ワイン
亜硫酸塩というものが酸化防止剤にあたります。実際には健康への害は無いとされており、ローマ時代にすでに使用されていたそうです。ワインの雑菌繁殖の防止、腐敗の防止にとても重要でなくてなならないものとされておりました。健康志向が高くなり、酸化防止剤無添加ワインの売れゆきは好調のようです。
酸化防止剤はあらゆる食品に使われていますし、個人的にはあまり気にすることはないと思っております。ほとんどのワインは亜硫酸塩は使われておりますし、雑菌の繁殖や腐敗のほうがよほど良くないと個人的には思います。
ビール・発泡酒は脳梗塞の大敵「脱水」に気を付けよう
アルコールの血行促進効果はよく知られております。さらに炭酸が加わりますので炭酸の血行促進効果も加わりますので血流が良くなります。
注意したいのは利尿作用です!アルコールはもちろんですがさらに炭酸が強い利尿作用があります。炭酸水だけ飲んでもトイレにすぐ行きたくなるという経験が個人的にもあります。さらに、ポップにも利尿作用がありますし、ビールに多く含まれているカリウムにも利尿作用があります。
デトックス効果があって良い面もありますが、脳梗塞防止には強い利尿作用は気を付けなければなりません。水分不足が原因で脳梗塞になる方が多いのです。当サイトの脳梗塞の体験談を読んでみても言えることですし、実際に私の父もビールを飲んだ数十分後に再発しております。いろいろなことが重なり、ビールが最大の原因というわけではありませんが、きっかけになったのは事実であるといえます。
おしっこが出てからその分水分補給すれば良いと考える人もいますが、すでに尿としてもっと前から膀胱に存在しているわけで、おしっこに行ってからでは遅いのです。
糖質ゼロ、糖質オフのビール・発泡酒
糖質制限ダイエットなどが話題になり、ビールでも糖質オフやゼロのビールが売られています。私の父もビールを飲む時は糖質ゼロのビールを飲んでおります。
糖質は太る原因になりますし、ビールを飲む場合は糖質ゼロやオフが良いと思います。出始めのころは美味しくなかったのですが、最近では糖質ゼロやオフでも十分美味しいと思えます。
とにかく利尿作用による脱水にはご注意を!
焼酎の血栓融解の効果
近年、本格焼酎が脳梗塞の予防に期待できるということが分かりました。倉敷芸術科学大学教授で血栓症の研究が専門で医学博士の須見洋行教授の発表で話題になります。
脳梗塞の原因となる血栓を融解する効果が期待できるのです。特に芋焼酎と泡盛が良いということです。血管内皮細胞から分泌される酵素「t-PA」、「ウロキナーゼ」がタンパク質分解酵素を作り出し、血栓を大きくしてしまう「フィブリン」を分解し、血栓を融解するということです。
本格焼酎と泡盛が「t-PA」「ウロキナーゼ」の分泌、活性を高めることが分かったのです。まだ本格焼酎に含まれるどの成分かは特定できてないそうです。2つの活性に最適なアルコール量は1日30ミリリットルということです。
父は、夏場はビールか赤ワインがメインで冬は焼酎という感じで飲んでおります。
ウイスキーの樽ポリフェノールに脳梗塞予防効果が
ウイスキーには樽ポリフェノールという成分があります。このウイスキー独特の樽ポリフェノールの抗酸化作用は赤ワインの数倍とう報告もあるほどです。血中のコレステロールや中性脂肪が過酸化脂質となることを樽ポリフェノールがその抗酸化作用で防ぎ、脳梗塞の予防に期待ができるのです。さらに血管を広げ高血圧の原因となる酵素を抑制することからも脳梗塞の予防に期待できると言えます。
ウイスキーはあまり人気があるとは言えないですよね。父もあまり好きではありません。
ハイボールは人気女優がCMで宣伝したこともあり、一時期少し流行りましたね。
若い人達がハイボールとしてウイスキーを飲む人が増えました。
日本酒のアミノ酸はお酒の中でも最も豊富に含まれ血栓融解に期待ができる
日本酒の一番の特徴は豊富なアミノ酸が含まれていることです。トリペプチドは抗酸化作用があり動脈硬化を起こした血管中の悪玉コレステロールを取り除いてくれます。悪玉コレステロールが多いと血流が悪くなり血栓もできやすくなりますので、脳梗塞の予防にも期待ができると言えます。
それと「ウロキナーゼ」という酵素が本格焼酎ほどではありあせんが、本格焼酎の次に多く含まれているのが日本酒なんです。血栓融解に作用しますので、血栓防止に効果があり、この部分でも脳梗塞の予防に期待できると言えます。
お酒を飲むと血流が良くなり、すばらくすると身体が温まった感じがするのですが、日本酒は他のお酒よりも身体が長く温まるという特徴があります。アセトアルデヒドが血管を拡張させる作用があり、血流が良くなり身体が温かくなりますが、さらに日本酒にはアデノシンという成分があるのですが、このアデノシンが血管の収縮を阻害させる働きがあります。
身体を温める効果はお酒の中で日本酒が一番だと言えます。冬には日本酒の熱燗がいいかもしれませんね。
まとめ
お酒で脳梗塞を予防は参考程度で考えて、あくまでも一番大切なのは普段の食生活、生活習慣の改善が脳梗塞の予防に大きくつながるということを忘れないでくださいね。
それとわざわざ飲みたくないのに予防のためと飲むのはやめてくださいね。
この記事を書いた人
サイト管理人 高橋
父親の再発防止に取り組んでおります。父親の再発防止に取り組むことで、最近は自分の健康も見直していており、とても調子が良いです。
父親が脳梗塞を発症したことをきっかけに、健康・病気に関する本を多数読み、日々の生活習慣がここまで大きく影響するのに衝撃を受けました。またネットで誤った情報もよくある事も分かりました。信頼のおける書籍を何冊も読み、実際の体験も参考に真実と正しい情報の提供を心がけています。