脳梗塞の再発防止に本人、家族が出来ること

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脳梗塞体験談集

脳梗塞の症状の知識があったので早期発見できて母の脳梗塞は軽く済んだ

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私の母が脳梗塞になりました。その日は休みで、私はだらだらといつまでもベッドから出られませんでした。

すると珍しく父が私の部屋に入り、「お母さんの様子がおかしいから病院へ連れていく」と言ったのです。

母は今まで病気知らずで、多少体調が悪くても病院へ行くような人ではありませんでした。そこで私は一気に目が覚めて母の元へ行きました。

実際に母と話すと全く具合は悪くなさそうに見えます。「お母さん、どうかしたの?」と私が尋ねると、母は「なんだか脳卒中か脳梗塞かわからないけれど、そんな感じの病気だと思うから病院へ行こうと思う」と言いました。

私の中では、脳の病気の時には倒れて救急車で運ばれるイメージだったので一瞬意味がわからなくなり「冗談でしょ?」と問い返しました。

よく話を聞いてみると、なんだか気分が悪い、頭が重い、うまく話せない、、、話せないのは新しい入れ歯が合わないからだと思ったけれど、どうも違うようだから文字を書いてみたら自分の名前がどうしても書けない、と言います。

結局母は父に連れられて近くの総合病院へ行き、検査を受けました

自分の足で歩いてきたからさほど症状が重いとは思われなかったのか、あちこちのフロアへ検査に歩き、途中で急に歩けなくなり車椅子に乗せられたそうです。その後軽度の脳梗塞であることがわかりました。

私は家で留守番をしていたのですが、父からそのことを電話で聞かされて力が抜けてしまいました。いずれにしてもかなりの早期発見だからきっと大丈夫だと自分に言い聞かせて、離れて暮らしている姉妹に電話で報告をしました。

母が自分を脳の病気だとすぐ疑ったのには理由があります

私の父は、24年前に脳出血で倒れたことがあります。その時は救急車で運ばれ、症状もかなり重く、都内の有名な脳外科の先生がいる病院へ搬送されました。

奇跡的に麻痺が残ることもなく仕事に復帰することも出来たのですが、母はその時の父の症状をよく覚えていて、またその時に脳の病気について一通り勉強をしていたので、今回自分がかかった時もすぐに気づいたのだと思います。

そのことがなければ、いきなり字を書いてみて病気のチェックをしようなんて考えなかったと思います。

その後母は入院をして、手術は受けずに薬を投与する治療が行われました

リハビリには長い間通っていましたが、2年後には車の運転を再開することができました。

どんな病気も早期発見がいいのはもちろんですが、特に脳の病気は一刻を争うと思うので、今回自分で気づいて病院へ行けたのはとてもありがたいことだと思いました。父が病気の時には辛い思いもしましたが、そのおかげで母の病気に気付けたのだから感謝したい気持ちもあります。

現在も母は元気に毎日を過ごしていて、相変わらず病気知らずです。退院してから変わったことと言えば、少しだけ母の気が強くなったように思います。

また感情の起伏が激しくなり、一度笑うと笑いが止まらなくなってしまうようです。そのことを指摘すると、母も病院の先生に尋ねたそうです。

先生は「脳の病気では感情が揺れ動くのはあることですが、楽しく笑いが止まらないようであれば幸せなことですよ」と仰ったとのこと、確かにそうだなぁと思いながら母が元気であることに感謝しています。

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