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脳梗塞の予防にワイン 赤ワインもイイけど白ワインもイイ!

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フランス人はバターや肉など動物性脂肪をたくさん食べるのに動脈硬化症の人が少ないのは、赤ワインを大量に飲むからといわれているのをご存じですか?
これは、1992年にフランスで発表された論文によるものですが、赤ワインに豊富な「ポリフェノール」には、動脈硬化を予防する効果があることがわかっています。

そこで、今回は、動脈硬化を予防して脳梗塞を防ぐために、ワインを利用する方法をお伝えします。赤ワインのポリフェノールとはどのような成分で、どんな効果があるのか、また、白ワインに健康効果はないのか、ワインを飲む量はどれくらいがいいのかなどを、詳しく解説していきます。

赤ワインの「ポリフェノール」が動脈硬化を予防

赤ワインは、黒ブドウの実を皮やタネごと発酵させて作られるので、皮に含まれる赤い色素成分により、濃い赤色のワインになります。
赤ワインは白ワインと比べて渋みが強く感じられますが、これは、黒ブドウのタネに含まれる渋み成分によるものです。
ブドウの皮の赤い色素やタネの渋みに含まれる成分が、「ポリフェノール」です。

「ポリフェノール」ってなに?

ポリフェノールとは、植物の色素や苦み、渋みの成分となる化合物の総称です。
光合成をする植物の葉や茎、実などに含まれていて、自然界に5000種類以上もあると言われています。ポリフェノールの代表的な特徴を3つ説明します。

ポリフェノールの3つの特徴

1)強力な抗酸化作用がある

私たちが呼吸をすると、取り込んだ酸素によって、活性酸素が体内に発生します。増えた活性酸素は、細胞を酸化させ、動脈硬化やがん、老化などの原因になります。
ポリフェノールは、強力な抗酸化作用によって、活性酸素を除去して、細胞の酸化を防ぐ作用があり、病気や老化を防いでくれます。

2)吸収しやすく30分で効果が出はじめるが、長続きしない

ほとんどのポリフェノールは水溶性のため、吸収されやすく、摂ってから30分くらいで効果が出はじめます。でも、4時間ほどで効果が消えるとされており、継続してこまめに摂る必要があります。

3)種類によって独特の働きがある

ポリフェノールは、多くの種類があり、それぞれの成分によって、抗酸化作用以外にも独特の機能性を持っています。

 

赤ワインに含まれるポリフェノールの種類と健康効果

アントシアニン

ブルーベリーのポリフェノールとしてよく知られる青紫色の色素成分です。
毛細血管を強くして、血行を改善する効果があります。
目の健康に関わりが大きく、疲れ目の予防・改善や、視力を回復する効果が期待できます。

レスベラトロール

若返りと長寿に役立つポリフェノールとして、近年注目を集めている成分です。
強力な抗酸化力を持ち、長寿遺伝子と呼ばれる「サーチュイン遺伝子」に直接働きかけ、若さを保つ働きがあるといわれています。

フラボノイド

植物の葉やかんきつ類の皮に多く含まれる色素成分です。
抗酸化作用に加えて、抗アレルギー作用、抗炎症作用、コレステロール低下作用、発がん抑制作用、抗腫瘍作用、抗潰瘍作用など、さまざまな機能性を持っています。

ケルセチン

フラボノイドの一種である黄色の色素成分です。
ビタミンCをサポートして抗酸化作用を高める役割をもつほか、LDL(悪玉)コレステロールの酸化防止と血小板が集まり過ぎるのを防ぐ作用で、動脈硬化を防ぎ、血液をサラサラにします。

カテキン

緑茶のポリフェノールとしてよく知られる渋み・苦み成分です。
抗酸化作用による動脈硬化、高血圧の予防や血中コレステロールを減らす作用があります。殺菌作用も強く、食中毒、むし歯、口臭、風邪などの予防に効果があります。

タンニン

ブドウの皮や柿、緑茶に含まれる渋み成分です。抗酸化作用と殺菌作用があり、虫歯や口臭、体臭などを防ぐ効果があります。また、タンパク質と結びついて変性させる収れん作用もあるため、肌の引き締めや美肌効果も期待できます。

白ワインの健康効果

白ワインの「有機酸」が便秘・下痢を予防
赤ワインに豊富な「ポリフェノール」は、抗酸化作用やさまざまな機能性によって、動脈硬化を防ぎ、脳梗塞の予防に役立つことがわかりました。
では、白ワインには、効果はないのでしょうか?
白ワインにもポリフェノールは含まれていますが、赤ワインと比べると量は少ないため、抗酸化作用については赤ワインのほうが優れています。でも、白ワインのほうが優れている効果もあります。

有機酸が腸内環境を整える効果

白ワイン特有の酸味のもとは、酒石酸や乳酸などの有機酸です。
有機酸は、腸内を弱酸性に保つことで、悪玉菌の発生を抑えて、善玉菌を元気に働かせます。腸内環境が良くなると、お腹の不調である便秘や下痢が改善されます。酸味の強いフレッシュな白ワインほど有機酸を豊富に含んでいます。

食中毒菌に対する殺菌力

白ワインに含まれるアルコールと有機酸の相乗効果により、食中毒菌に対する高い殺菌力が発揮されます。
生がきや刺身など、鮮度が落ちやすい食品を食べる時は、白ワインを合わせることで、食中毒の予防に効果的です。

 

飲むなら「少量」がポイント!ワインの適量と正しい飲み方

ワインは健康維持に役立つ成分が豊富ですが、アルコールのとり過ぎは、脳梗塞のリスクを高めてしまいます。ワインは飲む量に気をつけて、正しく飲みましょう。

ワインの適量は、グラス1~2杯弱

ワインを飲むなら、グラス2杯弱(1杯120ml)までが適量です。お酒に弱い人や女性、高齢の方は、これより少ない半量程度にするのが望ましいでしょう。食事をしながら、ゆっくり飲むことも大切なポイントです。

飲酒したら、水分をしっかりとる

ワインなどアルコール飲料には、利尿作用があるため、飲んだあとに脱水が起こりやすくなります。体が水分不足になると、血栓ができやすくなり、脳梗塞を発症するリスクが高まります。ワインを飲んだあとは、水か麦茶やほうじ茶などでしっかり水分補給をして下さい。

寝酒はしない

寝つきをよくするための寝酒はやめましょう。
アルコールの利尿作用で睡眠の質が悪くなったり、脱水状態になったりしやすく、脳梗塞を起こす引き金になります。

残ったワインの上手な保存方法

ワインの適量を守ると、ボトルのワインは残ってしまいます。そこで、残ったワインの品質や味をなるべく落とさずに保存する方法を覚えておきましょう。

開封したワインを保存する方法

抜いたコルクを差して保存する

コルク式のワインは、抜いたコルクを逆にすれば差しなおせます。コルク栓をしておくことで、風味や鮮度を保ちやすくなります。

ボトルをたてて冷蔵庫で保存する

残ったワインは、冷蔵庫に入れておけば、1週間ほどは、おいしく飲むことができます。
ワインは空気に触れると、酸化して、味が落ちるため、横に寝かせず、必ず立てた状態で保存しましょう。
1週間以上保存しても飲めますが、味が落ちるので、料理に利用するといいでしょう。

少量になったら、小さな瓶に移しかえる

先に述べたように、ワインは空気に触れると、風味が落ちてしまいます。残りのワインが少量になったら、量に合った小さめの瓶に移しかえるのがおすすめです。

 

まとめ

赤ワインのポリフェノールは、強力な抗酸化作用で動脈硬化を防ぎ、脳梗塞の予防にも効果が期待できます。ただし、適量を守らなければ、逆にリスクを高めてしまうため、1日グラス1~2杯程度を飲むようにしましょう。

白ワインは、赤ワインほどポリフェノールは含まれていませんが、豊富な有機酸が腸内環境を整えてくれるので、便秘などお腹の調子が悪い時に最適です。
料理に合うワインを少量楽しみながら、これからも健康を維持していきましょう。

 

参考書籍

新星出版社「栄養の教科書」中嶋洋子監修
成美堂出版「栄養の基本がわかる図解事典」中村丁次監修
NHK出版「別冊きょうの健康 脳梗塞 最新治療・再発予防・リハビリのすべて」岡田靖総監修

参考URL

http://www.nagano-wine.jp/special/antiaging/6/2/
NAGANO WINE「2.活性酸素から体を守る ポリフェノールの力」

https://www.wakasa.jp/sozai/resveratrol/
わかさの広場「レスベラトロール」

http://www.sapporobeer.jp/wine/wine_opener/article/wine_storage/
サッポロビール株式会社「ワインをおいしく飲むための保管方法って?」

 

この記事を書いた人 山田 由紀子 ( 管理栄養士 )

給食会社と病院に勤務したのち、結婚出産を経てフリーランスに転向。
病院や保健センターで、赤ちゃんからお年寄りまで幅広い年代の方への栄養指導・食事相談を行う。
現在は、栄養関連記事の執筆、栄養監修、食生活アドバイスなどを在宅で行っている。

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