脳梗塞の再発防止に本人、家族が出来ること

血液さらり

脳梗塞体験談集

歯医者で脳梗塞で動けなくなってしまった祖母。原因は水分不足?

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祖母に異変が起きたのは歯科でのことでした

いつもお世話になっている近所の歯科に迎えにいったところ、祖母の様子が変なのです。まるで別人のような虚ろな表情に(半分顔が落ちているような印象)、不明瞭な呂律。私は「麻酔でも打たれたのかな?」と不思議に思いつつ、会計を済ませました。

さぁ、帰ろうと椅子から立ち上がろうとした祖母は、前のめりに倒れこんでしまいました。その倒れ方もまるで手足が動いていないような違和感を覚えるものでした。(私が慌てて支えたので転倒はせずにすみましたが)足が前へ出せないのです。すぐに、歯科の先生が受付の方に救急車を呼ぶように指示をしてくれ、そのまま祖母は病院へ救急搬送されることになりました。

実は私、偶然にもこの前日に脳卒中について特集したテレビを見ていたんです

もしかして、これは脳卒中の症状なのではないだろうか?と素人ながらに考えていました。病院に運ばれた祖母はすぐに検査を受けることになりました。その間にも、私は出かけていた母や父、叔母達に連絡。皆、慌てて病院にかけつけました。

医師の診断は、脳梗塞。幸いにも発見と処置が早かった為、祖母にはほとんど後遺症が残りませんでした。医師からも「非常にラッキーなケース」と言われました。適切な判断をしてくださった歯科の先生には本当に感謝しています。

一週間ほどで退院でき、家族もほっと安心しました。祖母のケースは、本当に運が良かったと思います。もしこれが、入浴中だったり、一人で散歩をしている時だったりしたらゾッとします。それに、自己判断であれば、「具合が悪いから一晩寝てから病院へいこう」なんて考えてしまうかもしれません。それくらい、本人には病識がないのが印象的でした。

脳梗塞後は、祖母には、とにかく水分を積極的にとるように声をかけています

常にお湯で薄めたスポーツ飲料も準備しています。というのも、元気になった祖母が「歯医者でトイレに行きたくなったら困るから、朝から水分を控えていた」とポロッともらしたから。これには、母がずいぶん怒っていました。「お母さん!大変なことになるところだったのよ!」と言って。

ただ、トイレが近くなることを嫌って、水分を控える高齢者は多いと思います。夏場はもちろんですが、冬の水分接種も大事です。もちろん、高齢者だけでなく、私達若い世代も気を付けるに越したことはありませんが。祖母の脳梗塞の体験を通して、私自身も学ぶことが多かったです。

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