母が脳梗塞で倒れたのは7年前、私が高校2年生の時でした。
授業中突然先生から職員室に来るように言われ、急いで行ってみると父から学校に電話が来ており、受話器を取りました。父が言うには、母が突然倒れ今病院にいるので、学校が終わったら来てくれ、とのことでした。
あまりに突然で不安になった私はその場で泣き崩れてしまいました。授業が終わり、急いで病院に駆けつけると、私の兄妹や父に囲まれて元気そうに笑っている母の姿がありました。
命に別状はないとのことでホッとしました
どうやら血栓が一瞬脳の血管に詰まり倒れはしたものの、一過性の脳梗塞で命に別状はないとのことでした。不安と緊張の糸が切れた私は心の底からほっとしました。
倒れた時の話
倒れた時の話を聞くと、母は昼間に車で移動していて、友人のもとへ向かっていました。ちょうど着いて友人と顔を合わせたところでいきなり痙攣が始まったそうです。
友人が急いで救急車を呼んでくれたおかげで無事に病院で治療を受けることができました。母はその時、泡を吹き、顔面蒼白で白目を剥きながら倒れたと聞いて、私はゾッとしました。
もし私の目の前で母がそうなったら、私は冷静に対処できただろうか。または、車の運転中にそれが起こっていたら、母はどうなっていたのだろうか？そうでなくとも、母が1人の時起こっていたら？
今回は偶然運が良かったものの、場合によっては命を落としていたかもしれません。
原因は水分不足？喫煙も影響？
原因としてははっきりしてはいなかったのですが、その事件が起こったのは夏で、非常に暑い時期でした。当時我が家にはエアコンがなく、扇風機のみで生活していました。
あまりの暑さに、母は毎日のように大好きなアイスを食べたり、冷たいチューハイやジュースを飲んでいました。また母は当時喫煙をしており、その夏はとくにストレスもあったのか、吸う本数も増えていました。そんな生活習慣だったから起こったのか、それは定かではありませんが、良くない状態だったのには間違いありません。
母はその後、2～3週間ほどで退院しました。今では煙草をやめてお酒や甘いものも控えるようにしており、そのお陰か脳梗塞は再発せず、今も元気に暮らしています。
脳梗塞に限らず、不測の事態というのは本当に突然やってきます
もしそれが自分の目の前で起こったら、もしくは自分自身に起こったら…。いざという時冷静に対処できるでしょうか。
そんなことにならないように、周りで良くない習慣を送っているなと思う人がいたなら、思い切って止めるように説得する事もできると思いますし、自分自身がそうなら早めに止めるよう意識する事もできます。
加えて自分が動けるうちに近くの病院を調べておいたり、緊急連絡先を身近な人に教えておくなど、普段から出来ることをしておくのが大事です。
とくに自分が倒れたら迷惑がかかるのは周りなのだと常に意識し、自分の体は自分で守るのだと日頃から心がけたいですね。