私の父は昨年末、突然の脳梗塞で倒れ右半身麻痺になり、現在要介護4です。
現在までの過程を私の体験を元に、書いていこうと思います。
私の父は63歳です。60歳の時に1度目の脳梗塞を発症しているのです。1度目の時は、後遺症などは何もなく、割と軽く済みました。
今思えばあの時主治医に、「再発したら次はない。これから規則正しい生活をしても、再発の危険性は高い。今までの生活を続ければ、間違いなく再発する。」そう言われていたのです。
父は、食生活がかなり悪く脂っこい物やコーラなど、そういったものばかりを好んでいました。さらに仕事は既に引退していたので、運動もあまりしない生活でした。
そんな父は、1度目の発症後も懲りることなく最悪な生活を送り続けたのです。
私は自立しており、父を監視することはできませんでした。今となっては後悔しかありません。
そして結果、父は脳梗塞が再発。救急車で運ばれた時は既に、右半身が動かず、ろれつも回らない状態。
とにかくその時は、頭の中が真っ白になりました。
MRIで撮影した父の脳は、左側がほとんど真っ白になっていました。
左側の脳が死んでいるのです。1度死んでしまった脳の細胞は、2度と機能しないんだそうです。
父は左側の脳がダメージを受けているので、体の右側が麻痺しているのです。脳の右側にダメージを受ければ、体の左側が機能しなくなるということです。
右半身麻痺に加えて、追い討ちをかけたのが失語症
失語症どういう症状なのか、想像はつくかと思いますが、言語機能にもダメージを受けてしまったため頭の中で浮かべている言葉を、うまく発せないということです。(現在は単語は結構話せますが、文章にして言葉を伝えることが難しい状態です。)
運動機能の方は、4ヶ月間リハビリしましたが右手足はほとんど機能していません。
介助があれば車椅子への乗り移りなどはできるようになりました。
食事も、スプーンやフォークを使い、一人で上手に食べることができます。
元は右利きだったので初めは苦労してましたが、慣れって本当にすごいなと実感させられました。
父はこの先、自分で立ち上がることも自力で歩くこともできないでしょう。
しかし、命がある限り全力で生きていって欲しいと、心から思います。
脳の病気は、1分1秒を争います。どんな病気も早期発見が本当に大事です。
今回私は失ったものもありますが、得たものもあります
それは、今まで以上に親を大切にしようという気持ちです。これを機に、もっとたくさんの時間を父と過ごそうと思います。